季刊ココア共和国vol.14

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2014/2/1
詩人・秋亜綺羅による個人季刊誌第14号。

ゲストは6名です。
ついに、日本の現代詩を代表する仙台在住の詩人、尾花仙朔に書いてもらえることになりました。しかも、封筒を開けて感激! 超大作です。現代詩のレトリックを知り尽くした尾花が、あえて直球勝負、みたいな感じすらする、思想が前面に表われている、壮大な作品です。
現代詩が時間をかけて作り上げた、最先端の「現在」。尾花仙朔の詩からは、完成された現代詩と、その進化を読むことができます。

「季刊ココア共和国」の発行は、わたしにない若い才能を探すことも、目的のひとつですが、今号は3名の新鋭歌人を招待しました。
昨年5月、講演と朗読があり、福岡県久留米市を訪れました。そのとき、たいへんお世話になった、出版社主で詩人の田島安江から後にいただいたのが、書肆侃侃房が発行する歌集、木下龍也『つむじ風、ここにあります』、鯨井可菜子『タンジブル』、堀合昇平『提案前夜』でした。 そして3つの若い才能に、わたしはびっくりしました。
短歌なんて俵万智くらいがせいぜい、それでも異端視されながら書いているんだろ、くらいにしか思っていなかったのです。でなければ現代詩のように難解に向かって突き進んでいるか……。
そしたら、この木下龍也、堀合昇平、鯨井可菜子の短歌といえば、ことばがとにかく軽い。弾む。ひらめきと、ときめきがいっぱいなのです。5・7・5・7・7という鳥かごに飼われている、青空を飛ぶ夢見る鳥になったかと思うと、5・7・5・7・7という宇宙船で、宇宙の外に飛び出したりするのです。
それにしても今回ココアのために、新作をこんなにもたくさん書かせてしまいました。おかげでココアは羽がはえたように、軽くなったような気がします。

江夏名枝は、詩集『海は近い』(思潮社)があまりにいい評判ばかりなので、読んでみたのでした。江夏の揺るがないロジックと、ちょっと静的だけど明るいリズムが好きで、詩をお願いしました。今号はすこし短いけれど、完成度が高い、素敵な作品をもらいました。

一方井亜稀には、詩とエッセイ(レビュー)を書いてもらっています。
一方井の詩は緊迫感があるので、読者がスピードを感じてしまいます。一行ごとに、読者に任せてしまった余韻を残すのだけれど、一方井は遠慮なく次の行に進んでいきます。
レビューは、仙台で10月に行われた梅津和時・秋亜綺羅・伊藤文恵ライブについてお願いしました。一方井の詩論と思われる表現もふんだんにあり、とにかく読ませてくれます。