季刊ココア共和国vol.17

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2015/4/1
詩人・秋亜綺羅による個人季刊誌第17号。

今号は6名のゲストを招きました。
清水哲男に、ついに詩をもらうことができました。わたしが学生のころから、ずっと憧れの詩人です。ともすれば難解さに頼りがちな現代詩に流されず、抒情を口語で解読する、もうひとつの現代詩だとわたしは考えています。清水哲男の詩は、いつ読んでも新しい感覚があるのも不思議です。いまは詩というより、俳句のひとといった感もありますが、今回あえて、清水哲男の現在を詩で読みたい、とお願いしました。まるで、清水哲男の声が聞こえてくるような作品です。

金澤一志とはことし、はじめて会いました。以前から金澤の実験的な手法が好きで、作品はよく読ませてもらっていました。わたしが寺山修司を読み進めるなかで、寺山が俳句、短歌、演劇、映画と活躍するわけだけれど、詩では、北園克衛のVOUに参加していたことはあまり語られていません。で、北園と寺山の研究者でもある金澤一志に会いたかったのです。
そこで、今回巻末から横組みで編集した「寺山修司とVOU」の評論に出会ったというわけです。金澤には詩作品のほかに、この論の掲載もお願いしたのでした。横組みであるのは、詩誌「VOU」が横組みで、その引用があるためです。

黒崎立体とは、会ったことはありません。詩誌「CMYK」などを読んで、その繊細な感受性がとても好きでした。前号のゲスト、平川綾真智とも同人を組んでいるらしく、感情を記録するのでなく感情を生みだす装置としての詩、をめざしているのだろうと思います。ずっと注目していきたい詩人です。

嶋田さくらこは歌人です。突然の依頼をして、20首を超える短歌を書かせてしまいました。わたしは詩を語るとき「ひらめきと、ときめきと。」とよくいいます。が。嶋田さくらこをはじめとする新鋭歌人たちによる、シャワーのように噴きだすひらめきは、とどまるところを知りません。

井伏銀太郎から、上演したばかりの台本をもらいました。井伏は仙台で、収容客数25名という文字どおりの小劇場を持つ、東北を代表する劇作家、演出家、俳優のひとりです。  震災直後、遺体安置所になった、ある中学校の体育館で、ひとり、遺体に話しかけつづける男の物語です。

この井伏銀太郎の公演を、ココア共和国ではおなじみになった小原範雄に、批評してもらいました。
著者について

♪清水哲男=詩人。1938年生。東京都在住。
詩集に『水甕座の水』(紫陽社・1974)、
『スピーチ・バルーン』(思潮社・1975)、
『黄燐と投げ縄』(書肆山田・2005)など。
句集『打つや太鼓』(書肆山田・2003)
評論・エッセイ『「家族の俳句」歳時記』(主婦の友社・2003)、
『増殖する俳句歳時記』抄(ナナコーポレートコミュニケーション・2002)
H氏賞、萩原朔太郎賞、三好達治賞など。

♪金澤一志=評論家、詩人。1959年生。東京都在住。
詩集に『魔術師になるために』(思潮社・2009)
評論『北園克衛の詩』(思潮社・2010)など。

♪黒崎立体=詩人。1984年生。神奈川県在住。
個人誌「終わりのはじまり」発行。
Poe-Zine「CMYK」に参加。

♪嶋田さくらこ=歌人。1975年生。滋賀県在住。
歌集に『やさしいぴあの』(書肆侃侃房・2013)
「短歌なzine うたつかい」編集長。

♪井伏銀太郎=劇作家、演出家、俳優。1958年生。仙台市在住。
Gin's Bar主宰。
宮城県芸術選奨新人賞。

♪小原範雄=評論家。1983年生。仙台市生まれ。

♪秋亜綺羅=詩人。1951年生。仙台市在住。
名まえは、40年まえ高校生のとき、寺山修司がつけてくれたもの。
角川文庫の「書を捨てよ、町へ出よう」(寺山修司)に、
ハイティーン時代に書いた詩「百行書きたい」が載っている。
詩集『海!ひっくり返れ!おきあがりこぼし!』(1971年)。
『透明海岸から鳥の島まで』(思潮社・2012)。
『ひよこの空想力飛行ゲーム』(思潮社・2014)。
丸山豊記念現代詩賞。