季刊ココア共和国vol.19

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2016/6/1
詩人・秋亜綺羅による個人季刊誌第19号。

今号は6名のゲストをお招きしました。
中家菜津子は歌人で詩人。今回は、亡き友人へ捧げる挽歌として、詩に歌を添えています。挽歌ではあっても、鋭角なユーモアに、深刻な速度感がプラスされていて、中家菜津子の世界をじゅうぶん楽しめると思います。 ※
打田峨者んの俳句は、俳句といっていいのだろうか、と考えさせられるところがうれしい。文学だとか伝統とかいうことにすら、挑んでいく感じが、暴力的といえなくもない。だけど実は、打田こそ俳句の将来を本気で見すえているのかもしれないなと思い、原稿をお願いしたのでした。

それでは詩人たちを紹介します。といっても、松尾真由美を知らないひとはいないと思うので、じっくり味わってください、というだけです。自分の世界を完成しているにもかかわらず、新しいロジックと戦っている作品は絶品でしょ。

浦歌無子は、チョーおススメですよ。ことし1月の日本現代詩人会主催の「現代詩ゼミナール」で朗読していた。スピードあふれるレトリックが、シャワーみたいに観客に降りかかっていた。逆説が逆説を逆説する、みたいなことばたちが、若い詩人から浴びせられるのは心地いい。

梁川梨里は、自分の詩の世界をきちんと持っていて、完成度も高い。暗喩も使うひとだ。今回は、壊れていいから、思いっきり実験をしてみて。と、頼みました。

小詩集は、橋本シオン。今春、伊藤浩子に見いだされ、月刊「詩と思想」(土曜美術社出版販売)の「現代詩の新鋭」に選ばれています。囁いているようで、叫んでいるようで、泣いているようで、知らんぷりをしているようで、不思議なことばたちです。きっと、饒舌だと批判する“既成"の詩人たちもいそうだね。ふつう嫌われるだろうことばをも、果敢に使う橋本シオン。
橋本シオンといえば、散文詩の形しか読んでいない読者のために、行わけ詩をイントロに準備しましたよ。読みはじめれば読者の脳は、自分の日常を離れ、シオンの物語を体験するしかなくなりますぜ。さあ。 ※
秋亜綺羅は4月から1年間、なぜか週刊「ビル新聞」(ビル新聞社)という業界紙に、エッセイを連載させてもらっています。3枚ばかりですが、週刊で書くのは初めての体験です。「ビル」とは関係なく、なんでも書いてくださいということで、ちょっと書きたい放題です。肩書は詩人になっていますが、TVのまえでグチるオジさんっぽいです。
著者について

♪中家菜津子=歌人。1975年生。埼玉県在住。
歌集に『うずく、まる』(書肆侃侃房・2015)。

♪打田峨者ん=俳人。1950年生。東京都在住。
句集に『暴君龍忌』(私家・1989)、
『光速樹』(書肆山田・2014)、
『楡時間』(書肆山田・2015)など。

♪松尾真由美=詩人。1961年生。東京都在住。
詩集に『密約』(思潮社・2001)、
『揺籃期 : メッザ・ヴォーチェ』(思潮社・2002)、
『不完全協和音:コンソナーンツァ・インペルフェット』(思潮社・2009)など。
H氏賞。

♪浦歌無子=詩人。1972年生。東京都在住。
詩集に『耳のなかの湖』(ふらんす堂・2009)、
『イバラ交』(思潮社・2013)、
『深海スピネル』(私家版・2015)。

♪梁川梨里=詩人。1967年生。群馬県在住。
詩集に『月を剥く』(私家版・2014)。

♪橋本シオン=詩人。小説家。1989年生。東京都在住。
詩集に『ep.』(Kindle・2014)。
ツイッター@inu_crabなどで発信。
白鳥省吾賞。「詩と思想」現代詩の新鋭。

♪秋亜綺羅=詩人。1951年生。仙台市在住。
名まえは、40年まえ高校生のとき、寺山修司がつけてくれたもの。
角川文庫の「書を捨てよ、町へ出よう」(寺山修司)に、
ハイティーン時代に書いた詩「百行書きたい」が載っている。
詩集『海! ひっくり返れ! おきあがりこぼし! 』(1971年)。
『透明海岸から鳥の島まで』(思潮社・2012)。
『ひよこの空想力飛行ゲーム』(思潮社・2014)。
丸山豊記念現代詩賞。